■発電機 GTR-1800V用 自作消音ボックス
発電機というのはどれもこれもうるさいですね。 4サイクルの防音型でさえ静かとは言えません。 せっかく発電機を買ったのにうるさくて使用できないとお悩みの方も多いかと思います。 ということで消音ボックスを自作してみました。
まずは重くて大きい発電機を載せてもびくともしないようにフレームをしっかり製作します。
上蓋と内側の板を仮組みしてみました。そして排気口と吸気口を付けてみました。
完成までまだまだですが現時点で騒音を計測してみました。 スマホにNoise Meterというアプリをインストールしてエンジン始動前の騒音を計測してみます。 山に囲まれた畑で25db。風がちょっとあるのでグラフが上下しています。
エンジン始動。排気側1メートルで計測。カタログ値どおりですね。
上の製作途中の写真のとおり板で囲っただけで60db。ちゃんと板を固定して隙間を無くせばもっと下がるでしょう。 でも60dbではまだまだうるさいです。排気側以外は多少静かになった気がするけど。
寄り道しましたが元に戻ります。 とりあえず排気口と吸気口の板を外し、側面に制振シートと吸音材の定番であるニードルフェルトを貼り付けます。
底側。
底板にも制振シートとニードルフェルトを貼り付けます。そしてゴム足を取り付けました。
側面の外板を貼り付けます。そして上蓋の中央部にも制振シートとニードルフェルトを詰めました。
ごつくなってきましたね。
上蓋にゴムシートを付け密着性を上げます。
パッチン錠を取り付けます。パッチンorバッチン、どっちが正しい言い方なのかな? ここから先、両端の吸気ボックスと排気ボックスの取り付けはうまく考えがまとまらずトライ&エラーで進みます。
製作構想の段階でかなり重くなることを予想していたので、吸気ボックスと排気ボックスは本体と分割できることを予定していましたが、 とりあえずこの段階では直付けで形にしていきます。 こちらは排気ボックス外側。(吸音材と外板を外しての写真)
排気ボックス内側。高温になる部分の吸音材はロックウールを使用しました。
吸気ボックス内側。コンセント用の穴も開けてあります。
吸気ボックス、排気ボックスに外板を貼りとりあえず形にしました。 気になる音量ですが50dbを切り、静かとは言えないけどかなり効果が実感できるところまできました。 音量についてはボックス外側には吸音材を入れていないことと、 隙間へのパテ埋め修正やシーリング材の充填などは最終段階でするのでもう少しは期待できそうです。 ただ上記状態で30分ほど運転したところ、吸気ボックスに取り付けたパンチングされたステンレス製の吸気口が抵抗になっているようで、 エンジンの回転数が不安定になることがあり、また排気についても排ガスの排出は問題なさそうだけど、 庫内の熱くなった空気の排出がうまくできていないような感じなので改善しないといけないかなと思います。 あと、なんといっても重量が問題で、上記改善をすると25kgを超えて腰にきそうなので、 構想どおり吸気ボックスと排気ボックスは分割取り付けにします。
吸気ボックスと排気ボックスをパッチン錠で留めるようにしました。また上蓋には取っ手を付けました。 そして排熱対策ですが、排気口とは別に排熱口を開けたのですがいまいち。 排気の負圧を利用して排熱をと思いましたがうまくいかず。 また騒音レベルに関しても、未着手の場所に吸音材を入れたものの、 排熱口を開けた分で相殺され思ったほどは低下しませんでした。
パンチングされたステンレス製の吸気口を外し水槽のろ過で使う網を入れてみました。 そして排気の負圧を利用した排熱ですが、 庫内の場所によって熱がこもってしまう問題があったのですが、 発電機の強制空冷で発生した熱風を写真のように受けて排出するようにしてみました。 これによって排熱はばっちり。とはいってもエンジンですからそれなりに庫内は熱くなります。 ※さすがに夏場はだめで電動ファンで強制排気させるよう改良予定です。 また隙間のパテ埋めなどをし騒音もかなり抑えられました。
うるさいのでご注意を!でも音量を絞ると消音時の音量が実際より静かに感じてしまいます。 ※ちなみにこの道路は私道です。またまわりは山のため騒音の苦情はきません。