■ストレート プラスチックリペアキットでポリプロピレンやABS樹脂などを接着 17-780の使い方
プラスチックリペアキット コードレスタイプは、ABS樹脂やPP(ポリプロピレン)、PE、PSプラスチックの溶着ができるコテタイプの補修器具です。 破損個所にワイヤーを埋め込んだり溶接棒を溶着して補修を行います。
■仕様
- 形式名:17-780
- 内蔵電池:DC3.7V 2400mA
- コテ先温度:約420~500(℃)
■補足
- 本体は充電式のためコードが無く、作業性に優れます。
- 暗所でも作業ができるLEDライトを備えています。
- 付属のステンレスメッシュを埋め込むとさらに強化されます。
■セット内容

充電はUSBケーブルで行います。入力電圧: DC5V 1A。充電中は赤色LEDが点灯し満充電になると緑になります。

付属の溶接棒。ABS樹脂、PP(ポリプロピレン)、PE、PSがあります。
■溶着のやり方 -1-

母材と同じ材質のプラスチック溶接棒をパイプ部に差し込み、母材に盛りながら溶着させます。但し強度的に劣るので出来るだけ次以降の方法での溶着をお勧めします。プラスチックウェルディングヘッド パイプガイド付き 17-78011。
■溶着のやり方 -2-

赤矢印の裏側から出ていた突起が欠けてしまっています。

ワークと一体化させるためにステンレスメッシュを被せます。

コテでステンレスメッシュに熱を加えながら埋め込んでいきます。プラスチックウェルディングヘッド 17-78010。

必要に応じて盛ったりペーパーを掛けたりして整形します。
■溶着のやり方 -3- 割れた部分の補修

別売りになりますが、溶着ピンを埋め込む方法は便利なので揃えておくといいかと思います。

溶着ピンヘッド 17-7808。

溶着ピン 標準型 φ0.6mm 17-6101。

溶着ピン V型 φ0.6mm 17-6103。

溶着ピンヘッドに溶着ピンをセットします。

スイッチをONにして加熱したところ。

実際の作業ではワークに溶着ピンを当てた状態で加熱したほうが埋め込みやすいです。 注意点として埋め込みすぎないことと埋め込んだ位置でスイッチをOFFにして冷ましてから溶着ピンヘッドを抜くことです。 加熱した状態で溶着ピンヘッドを抜くと溶着ピンも一緒に抜けてしまいます。

表から見たところ。

余分な足をニッパーで切り落として完了。必要に応じて整形します。
■溶着のやり方 -4- 縦板をつける

コテで溶着して仮止めします。

斜めから溶着ピンを埋め込み。

底板と縦板にしっかりと溶着ピンが埋め込められています。

必要に応じて補強します。綺麗に仕上げたければペーパーを掛けてあげるといいでしょう。